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心理学の花形?カウンセリング?

 心理学のイメージといえば、『カウンセリング』ではないでしょうか?事実、学部生のときから「心理学やってます」と答えると、「カウンセラーになるの?」と聞かれていました。

 心理学部に進む人の幾人か、また心理学系大学院に進む方の大半はカウンセラーを目指しているように思います。このようなことからも、心の病に携わり、他者をサポートする心理職は心理学の花形といえるでしょう。ここでは、そんな心理学について考えていきましょう。

臨床心理学とは

 たとえばうつ病の方のカウンセリングをしたり、学校でスクールカウンセラーをしたり、このような領域は臨床心理学といわれます。その適応範囲はとても広く、心理療法、カウンセリング、特別支援、学校心理学など多岐にわたります。

 

 臨床心理学の目的は、広く不適応に対応することです。ここで言う不適応とは、環境に適応できないということをはじめ、適応的な行動がとれなかったり、適応的に感情をコントロールしたり、その表出を自制できなかったりという広い意味でとらえてください。

 

 

臨床心理学の特徴

 臨床心理学で扱う問題の特徴として、要因同士の対応関係が複雑であることがあげられます。たとえば、うつ病を例に考えてみても、何が原因でうつ病になってしまったのかは人それぞれで、『こういう人がうつ病になる』と簡単な説明ができるものではありません。その原因を突き止め、うつ病という不適応な状態から回復したり対処できるようになったりするために、カウンセリングなどの様々な技法が用いられることになります。

 

 臨床心理学を考える上で大事な視点として、『人に寄り添う』ということを念頭においてください。臨床心理学の仕事は、たとえば誰かをうつ病と診断することではありません。また、心理学は医学ではないですし、手術をしたり薬でどうにかなる問題を対象ともしていません。助けを求める人が抱えている悩みや困りごとに目を向けて、それをいかに解決するお手伝いができるのか。この視点を忘れずに学んでみてください。

 

 臨床心理学と一口にいっても、考え方やその主張はいくつかに分かれています。これから、そのなかでもメジャーなものとして @精神分析 A認知行動療法(CBT) B来談者中心療法について考えていきましょう。

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